水彩画技法|簡単な木の描き方を初心者にも分かりやすく解説します。

こんにちは、水彩画家のすなおです。

先日、公園に行ったとき、スケッチをしている人がいたので絵を覗いてみました。

その方はとても画力のある方のようでした。

風景の中の木をしっかりと描いていました。

ただ、ケチをつけるわけではありませんが、少しうまく描きすぎてるなぁと思いました。

音楽でも絵画でも、芸術というものは遊びがあることが肝心です。

隅から隅までしっかりと描きすぎると、人はどこをみれば良いか分からなくなります。

画力がある人は、その事を考えて、あえて雑に描くことを頭の中に入れておかなくてはなりません。

逆に、画力が無いと悩んでいる人も、絵とは丁寧に描くところと手を抜くところのバランスであることを理解すれば、グングン上達します。

さて、本日は風景画の中でも主題となりやすい「木」の簡単な描き方を紹介したいと思います。

すでに画力の高い人よりも、これから絵を始める人の方が内容が頭に入りやすいかも知れません。

とても簡単にマスターできますので、写メを見ながら順を追って説明していきます。

では、参りましょう。

水彩画技法|木の簡単な描き方

水彩画で、木を簡単に描く方法があります。

それは、木を、色彩と質感の二つで表現する方法です。

まず、質感から解説していきましょう。

写真のように、木の大まかな形を下描きします。

木は大体、丸い形や、尖った形、横に広がった形がポピュラーです。基本の形を覚えておきましょう。

次にペンでかけ編みを作ります。
このかけ編みによって木の質感が出来上がります。色の濃い木を作りたいときはかけ網の数を増やし、淡い色の木を作りたいときはかけ編みの数を減らします。

次は、色彩の表現の仕方です。

多くかけ編みをした木に色を塗ると、深みのある木に仕上がりました。

少な目にかけ編みをした木に色を塗ると、淡い緑の木に仕上がりました。

いかがでしょうか?

たったこれだけで、木を二種類描き分けることができました。

ペンを使った詳しい技法の記事はこちら↓

水彩画技法|ペンと筆で油絵に負けないリアルさを出す方法を教えます。

風景画の中で木の質感と色彩を使い分ける!

これだけをマスターしただけでもあなたは脱初心者となりました。

景色を見渡すと分かると思いますが、風景の中の木の緑は、大まかに濃い緑と薄い緑で分類されます。

また、遠近法で濃く見えたり、薄く見えたりします。

先程学んだ濃い緑の木と、薄い緑の木を組み合わせるだけで、簡単に風景画が出来上がります。

いかがでしょうか?

真実とは驚くほど単純なものです(笑)

複雑に見える自然の風景画も、木の質感と色彩を使い分けるだけで簡単に描けてしまいます。

水彩画技法|木の描き方応用編!

先程は、木の質感と色彩を使い分ける方法を解説しました。

今度は応用編といきましょう。

新緑の木々だと青々していますが、木の魅力は緑だけではありません。

秋になると紅葉の季節となります。

赤や黄色に色づいた木々はとても幻想的で心うきうきしますね!

さて、この秋の色づいた木々の描き方を応用編として紹介したいと思います。

まず、先程と同じように下描きで形をとって、かけ編みで質感を表現します。

この時、濃くかけ編みをつくる必要はありません。

鮮やかな赤や黄色を表現するには、下地は黒くない方が良いからです。

どうですか?かけ編みに赤や黄色をのせてみると、紅葉の木々に早変わりしたでしょう?

これを組み合わせれば秋の風景画が完成します。

水彩画技法|木の描き方応用編その2

この描き方を覚えると、どんどん応用がきくので、木を描くことが楽しくなるはずです。

例えば、東山魁夷の絵の中に出てくる夜の木は青みがかかっています。

これも同じように青の木のパターンを作って組み合わせれば良いのです。

どうですか?簡単でしょう?

スケッチは簡単に描けなければ楽しくありません。木の描き方の法則を知ればこのように簡単に描けてしまうので、楽しくて仕方がなくなります(笑)

水彩画技法|イメージで風景画が描ける!

この、簡単な木の描き方をマスターすれば、自分の思い描いたファンタジーの風景を描くことが可能になります。

紫の木を描くこともできるし、派手なこの世にあり得ないような木を描くことも可能です。

色々と試してみると面白いでしょう!

複雑な木の描き方

木を主題に描くとなると、細部までしっかり描く必要があります。

まぁ、特別難しいことではありません。

葉っぱを一枚一枚丁寧に描くのではなく、大まかに描いた木の中に、所々葉っぱを丁寧に描き加えてあげればそれらしく見えます。

今回は、簡単な木の描き方をメインにしているので、リアルな木の描き方については次回別に詳しく解説したいと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

東京都内を散歩していたとき、町外れのギャラリーにつかまって、絵の解説を延々とされました。

そのときに、「驚かないで下さい!この作品は緑だけで描いています!黒もすべて緑なんです!」と、誇らしげに言ってました。

そうですね、と素人のふりをして答えましたが、知らない人が聞くと驚くような事なのだろうかと逆に勉強になりました。

その事があったから今回木の描き方を詳しく解説しようと思ったのです。

画家の常識は、一般人の非常識だということがわかりました。

これからも、自分が分かっていても、それが知りたかったと思えるような技法がないか細かく調べて皆様に伝えていきたいと思います。

では、今日はこの辺で。

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