水彩画|風景画に必須な絵の具の色はこれだけでOK!初心者にも分かりやすく解説!

水彩画家のすなおです。

水彩風景画を仕上げるのに皆様は絵の具はいくつ必要だと思いますか?

よく、本屋などに行くと、3色で仕上げる水彩画の本が出ています。

3色あれば大体の水彩風景画が確かに仕上がるものです。

なぜ、3色かと言えば、水彩画は混色をしすぎると汚くなってしまうからです。

一般的には3色で仕上げることは有名ですが、話がこれで終わっては芸がないので、今回は違った角度から風景画に必要な絵の具のお話をしていきたいと思います。

では、早速参りましょう。

風景画に必要な絵の具はいくつ?

最初に話した通り、水彩絵の具は混色に向きません。

混ぜすぎると汚くなったり、最終的には黒くなってしまいます。

これは水彩絵の具に限った事ではないと思うのですが、水彩は特に繊細です。

足し算で考えるよりも引き算で考えた方がより綺麗に仕上がると思って間違いないでしょう。

そこで、私は3色ではない新しい考え方を皆さんにお教えします。

メモの用意をどうぞ(笑)

風景画に必要な絵の具の数は2+α!

水彩画は、水墨画にとても共通するところがあります。

ウエットインウエットや、たらしこみなど、水彩画の技法と水墨画の技法はほとんど変わりません。

その水墨画の表現は墨1色で描きます。

1色なんて物足りないように思えます。

しかしながら、その墨1色で描かれた世界に私達は無限の可能性と魅力を感じるのです。

水彩画も同じです。

必ずしも色数が多ければ良いわけではありません。

水彩ではなくとも、巨匠と呼ばれる画家達は造形や色彩をよりシンプルに描くことがあります。

話をもとに戻しましょう。

結論からいうと、色は少ない方が綺麗に仕上がるので、思いきって2色で仕上げようと言うことです!

ただ、完全に2色だと物足りないのも事実です。

そこで必要となる考え方が、2色+α、つまり、ほんの少しのもう1色を使う考え方です。

風景画に必要な+αとは?

この、+αとは、料理で言えば、ほんの少しの隠し味みたいなものです。

文章で説明するよりも実際にビジュアルで説明した方が分かりやすいので写メを加えて説明します。

まず、2色で仕上げるところから見ていきましょう。

緑の多い風景の場合、濃い緑と薄い緑を使い分ければそれだけで風景画になります。

※濃い緑って何色と具体的に質問される事がありますが、私はシャドーグリーンを使っています。ただ、自分で好みの色を使って頂いて構わないのであえて濃い薄いといった表記にしています。
具体的に何色がおすすめか知りたい方は個別でメール下さればお答えします。

これに、ワンポイント違う色が入ることで画面が引き締まります。

緑の山の奥に寒色である水色の山を描くことで奥行きがある風景画に変わりました。

この、水色の山こそが+αの考え方です。

風景画の+αその2

さて、+αの考え方が分かったところでいくつか例を出して見ましょう。

緑の景色の中に、赤い屋根の小屋があった場合もインパクトがありますね。

赤が沢山画面を占拠するとうるさくなりますが、ちょこんと存在すると主役になります。

+αとは、少しの割合であることが望ましいのです。

夜景の中に見られる光も+αの効果を表すには充分ですね。

二八ソバの原理と言うものがあります。

ソバの美味しさは、ほんの少しのつなぎやゆで加減などで決まるそうです。

水彩画もおんなじです。

+αによってパットしない絵がみるみる良い絵に変わるのです。

私が初心者の風景画の添削をすると、ほんの少し手を加えるだけで見栄えがよくなります。

正直、絵がうまくないと思っている人は、あとほんの少しでうまくなる場合の人が多いのです。

繰り返し指導を受けるうちに誰でも絵は上達します。

風景画に必要な絵の具を引き算する!

では、次はさらに引き算した考え方を紹介します。

+αを無くしてしまいましょう。

そう、2色の世界です。

2色でどうやって表現するのと不思議に思われる方、水彩画を思い出してください。

水彩画よりも1色も多いではありませんか(笑)

これは、ある条件を満たすことで可能になります。

例えば夜の風景を思い描いて見ましょう。

夜は真っ暗な世界です。

鮮やかな色彩の存在しない世界です。

また、1面の銀世界、雪景色を思い描いて見ましょう。

これまた白と黒の世界では無いでしょうか?

探せばいくらでもパターンはありますが、2色の場合、描き込んだり塗り込んだりするよりも、さらっと表現する方がうまくいきます。

大分水墨画の世界に近付いて来ました。

絵の具を思いきって1色で描く!

さて、いよいよ1色で風景画を描くお話をします。

これは、水墨画の墨のようにグラデーションを生かした描き方が正解です。

現実ではあまりあり得ないモノトーンの世界となりますが、インパクトはあります。

例えば、激しい光を表現したいときに1色で仕上げると効果抜群です!

白いところは全て光と考えると分かりやすいかと思います。

水墨画のように雲海を描く場合も1色で仕上げると綺麗に仕上がる事でしょう。

 

風景画のマチエールで多彩な色を表現する!

最後に、使う絵の具の数を減らすためにマチエールに色を仕込んでおく方法を紹介します。

町並みの風景画などを描く時、多彩な色が必要な場合があります。

そんなときは、マチエールで色の仕込みをしておけば、使用する絵の具の数を減らす事が可能です。

例えば私の場合、ボールペンでマチエールを作ります。

赤、緑、黄色のボールペンがあればほとんどのマチエールは完成します。

このボールペンで作ったマチエールの上に絵の具を乗せればそれだけで多彩な色が表現できるわけです。

※絵具を乗せた完成形

 

絵の具が混ざると汚くなることがあっても、ペンの下地の色に絵の具が混ざって汚くなることはあまりありません。

上から色鉛筆を使う方法もありますが、透明感が失われるので、やはり下地に色を仕込んでおく方が綺麗に仕上がります。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

色が少なければ少ないほど絵の中に込められる精神性は高くなります。

プロのイラストレーターは、描き込みすぎず、色を使いすぎ無いことを考えるそうです。

東山魁夷やピカソなどを見ても素朴で単純な色使いを見るとお分かりになると思います。

絵は、描き込めば良いわけではなく、色を使えば良いわけでは無いことを知っておきましょう。

今日はここまで、ではまたお会いしましょう。

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