水彩画道具|学校では教えない透明水彩絵の具の使い方を紹介します!

水彩画家のすなおです。

皆様、小学校の時に先生から図工の時間に絵の描き方を詳しく教えてもらったことはありますでしょうか?

おそらく、ほとんどの方が「ありません」と答えるのではないでしょうか?

それは無理もないことです。小学校の先生は中学や高校とは違い、専門分野を教える立場にないのですから絵を教えられないのは当然です。

また、中学や高校であったとしても、美術教師が絵を教えるのがうまいとは限らず、言葉足らずで指導下手な場合もあります。

そんなことから、学生時代に図工や美術の授業があったにも関わらず大人になっても絵の描き方が分からないといった変な現象が起きてしまいます。

何でこんな話をするのかというと、知り合いが、「なぜ学校で美術の授業があってもうまくならないんだろう?」という疑問をつぶやいたからです。

これは中高6年間英語の勉強をしてもちっとも英語が話せないのに似ています。

学校の美術の授業は、はっきりいって話せない英語の勉強と同じです。

実践で使えない事ばかりを教えているのです。

※これは、一般論の話です。中には美術コースなどがあって本格的に教えている私立もあります。埼玉の本庄第一なんかは凄いですよ

さて、そんなわけで前置きが長くなりましたが、今回は学校では教えない透明水彩絵の具の使い方をお話させて頂きます。

きっと目から鱗が剥がれ落ちる事でしょう。

では、参りましょう。

学校では教えない透明水彩絵の具の使い方

水彩絵の具には大きく分けて二種類あります。

1つは不透明水彩

もう1つは透明水彩です。

不透明水彩絵の具とは、別名ガッシュと呼ばれる絵の具です。

読んで字のごとく乾くと透明性が無くなります。

小学校や中学校で使う絵の具はなぜかこの不透明水彩絵の具(ガッシュ)です。

まずは、学校では教えない透明水彩絵の具の良さからお話しましょう。

透明水彩絵の具だと、水彩画が楽しくなる

小学校や中学のころ、図工や美術で描く課題の絵は、何かとポスターを題材にしたものが多かったのを覚えています。

ポスターには、くっきりはっきり表現できる不透明水彩絵の具が確かに向いています。

ところが、不透明水彩は、水彩特有の繊細な表現を楽しめないところがあります。

例え子供だとしても、単調な表現には飽きがくるものと私は考えています。

 

※透明水彩で描いた風景画。この透き通った色味は、不透明水彩だと表現しにくい。

 

料理人は、自分の子供の味覚を鍛えるために小さい頃から甘さやしょっぱさの他に、苦味を少しずつ教えていくのだそうです。

そうやって複雑な味を舌が覚えることで料理を楽しめるようになり、立派な料理人に育つそうです。

これと同じで、絵に関しても同じことが言えます。

はっきりくっきりした表現だけでなく、その中間の透明感の表現を子供の頃からマスターすることで、将来の絵に対する感受性が変わってくるのです。

つまり、学校ではまず透明水彩絵の具を扱うことから教えるべきなのです。

と、言うわけで、そもそも学校では透明水彩の授業が無いことが問題です。

透明水彩絵の具を知れば描けなかったものが描けるようになる

不透明水彩の弊害は、画面をしっかりと塗り込まなければならないような思いにさせられる事です。

学校の課題で子供が制作したポスターや風景画が、何となく敷き詰めて息苦しく窮屈に見えるのはそのためです。

不透明水彩だと、曖昧な表現が出しにくいためきっちりと描いてしまうのです。

その点、透明水彩ならばどうでしょう。

透明水彩絵の具は、下地が透き通って見えるため、重ね塗りにとても適しています。

しっかりと塗り込まなくても塗り残しすらも味がでて美しく仕上がります。

※塗り残しを活用した透明水彩による作画の例

そして、不透明水彩ではうまく出せなかった色彩が、透明水彩ならば重ね塗りによって出せてしまいます。

学校で風景画を習うとアニメの背景のようになってしまう

これも、不透明水彩による所が大きいです。

アニメの背景が悪いと言っている訳ではありません。あくまでも、アニメの背景のようになると言うことです。

アニメの背景は、もう職人技で素晴らしいの一言です。

所が、素人が不透明水彩であのように表現しようとすると奥行きのないペタッとした風景画になってしまいます。

不透明水彩でアートに仕上げるのはかなり技術がいることなのです。

何故なら、奥行きが出しにくいからです。

透明水彩のような曖昧な絵の具の遊びが無いため、確かな技術がないとうまく描けません。

写真でも分かるように、透明水彩は奥行きが簡単に出せてしまいます。

学校では教えない透明水彩絵の具のテクニック実践編!

では、学校の美術の授業では馴染みの薄い透明水彩の実際のテクニックを紹介します。

グリサイユ画法

これは、油絵の技法ですが、透明水彩でもメジャーな技法です。

絵の初心者でも、影をうまくつけられるようになると、描く事が楽しくなります。

不透明水彩で影をうまく描くのは意外と難しいのですが、透明水彩ならば簡単です。

まず、鉛筆で下描きをします。

次に、ペン入れをします。

次に、灰色で全体の影を先に塗ってしまいます。

最後に、上から色を塗れば完成です

これは、下地が透き通って見える透明水彩だからこそできる技法です。

どうですか?

不透明水彩でうまく影が描けなかった人も、これなら簡単にできそうな気がしませんか?

実際とても簡単です。

早速透明水彩絵の具を買ってきて試して見ましょう。

学校では教えない透明水彩絵の具を使った風景画テクニック

次は、透明水彩絵の具を使った風景画のテクニックについてお話しします。

分かりやすいように単純な山を描いて説明します。

不透明水彩で山を描くと、遠近間を出すために中間色が必要となってきます。

所が、透明水彩の場合、1色をグラデーションすることで遠近法を表現できます。

また、紅葉のような赤や黄色に緑が混ざったような複雑な表現を不透明水彩で描くのも、色と色との境目が不自然にならないように描く必要があるため大変です。v

しかし、透明水彩ならば簡単です。

何故なら、透明水彩は重ね塗りができるからです。

複雑な表現を簡単にできるのが透明水彩のすごいところなのです!

結論、学校の授業で絵が上達しないのは、透明水彩絵の具の使い方を教えないから

ずいぶんと思いきった結論を言っているように思えますが、皆さんはこの記事を読んでどう思われましたか?

そんなわけないと思った人もいるでしょう。

その方は、不透明水彩でも充分に絵が上達した方か、不透明水彩が肌にあった方でしょう。

まぁ、これは1つの可能性の話なのですが、透明水彩は、水彩画の表現の幅を広げてくれるのは事実です。

なので、もしも学校の授業で透明水彩をもっと活用するようになれば、絵が義務教育だけでもうまくなるのでは無いだろうかと思いました。

終わりに

いかがでしょうか?

なんだか結局いかに透明水彩が素晴らしいのかを語る記事になってしまいました(笑)

ただ、これだけ透明水彩を劇押しするのは、それだけ優れた画材だからです。

今まで使った事がなかった方も、これを機会に透明水彩を使用してみてはいかがでしょうか?

今日はこれまで、ではまたお会いしましょう。

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