水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎を分かりやすく徹底解説します!

こんにちは、水彩画家のすなおです。

私は画家なので、絵描きのプロですが、絵が描けることだけが得意なわけではありません。

指導者として、先生として、絵を教えることを得意としています。

絵が上手な絵描きは多いですが、意外と指導が得意な絵描きは少ないものです。

特に、これから絵を習いたいと思っている初心者の方を上達させることを得意としています。

どんな一流のスポーツ選手も、最良のコーチに出会わなければ並みの選手のままだといいます。

私に出会えたのも何かの縁です。

あなたが、初心者から一流の画家になれることを願って、講義をすすめたいと思います。

さて、本日は、 水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎を分かりやすく徹底解説します!と題して講義をいたします。

最後までよろしくお願いします。

 

水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎テクニックその1 下絵について。

下絵はなぜするのでしょうか?

プロの方にとっては下絵も作品の一部として描くことがありますが、ここでは初心者の方に視点を合わせて解説します。

水彩画における下絵とは、水彩で色を塗るときのためのガイドラインと思ってください。

なので、デッサンのようにガッツリと描くのではなく、うっすらと下絵を描くと、絵の具をのせたときに色が濁らず綺麗に仕上がります。

鉛筆による下絵

もっとも一般的な水彩画の下絵は、鉛筆による下絵です。

鉛筆による下絵の良いところは、水彩絵の具の発色を邪魔しないところにあります。

HBなどの薄めの鉛筆で描くのが望ましいです。

鉛筆の線をガイドラインとすることで、ハイライト等を迷わず置くことができるようになります。

ただし、ガッシュ(不透明水彩)の場合、鉛筆の線を消してしまうので、考えて下絵を描く必要があります。

ペンによる下絵

水彩ペンなどで線画を描いた上に、水彩絵の具をのせる技法を、ライン&ウオッシュと言います。

ペンがにじんで独特な効果が期待できる技法です。

これとは別に、下絵として考えるならば、油彩マーカーなどで線画を描いて着彩します。

ペンによる下絵は、鉛筆と違い、くっきりとしているため、作品の一部として考えて描くと良いでしょう。

 

水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎テクニックその2 ウェットオンドライ

さて、ウェットオンドライとはどのような技法でしょうか?

直訳すれば、(乾いた上に塗る)といった表現になります。

要するに重ね塗りの事です。

水彩技法で有名なものに、ウェットインウェットという技法があります。これは、濡れた絵の具が乾く前に次の絵の具をのせてにじみを生かす技法です。

ウェットオンドライの場合、先に塗った絵の具を完全に乾かします。

乾いてから次の絵の具をのせることで、より深みのある色の表現になるわけです。

水彩画の初心者は、水彩絵の具は、乾いた上に塗ったら下の色が溶けて混ざるのではないかと疑問に思う人が多いようです。

確かに、水分が多いとそうなることもありますが、適度な水分で着彩すれば何の問題もありません。

ウェットオンドライで気を付けなければいけない点は、重ね塗りをしすぎると汚くなるという事です。

透明水彩の魅力は、重ね塗りができるところにありますが、大体、3色以上重ねると黒っぽくなるので注意が必要です。

TVのブラウン管の映像も3色から作られています。

重ね塗りは多ければ良いわけではありません。

 

水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎テクニックその3 ハイライトのテクニック

初心者の絵とプロの絵の違いは、ハイライトの入れ方によってはっきり分かります。

プロのハイライトは、「まさにココ!」という最小限の入れ方をするのに対し、初心者は、ベターっとしたハイライトの入れ方をしてしまうものです。

さて、そんな初心者でもプロのように表現できる水彩画のハイライトの入れ方を紹介します。

白地を残す

水彩画で白地を残すテクニックは定番です。紙の白=ハイライトという感じですね。

この、白地を残すやり方で気を付けなければいけない点は、作品を描く前からあらかじめ白地の部分をどこにするか決めておかないといけないという所です。

白い花が主題だとすれば、わりかし白地を残す所はイメージしやすいと思うのですが、光が差した森のような風景画の中にあらかじめ白地を残すイメージをするのは初心者では難しいのではないかと思います。

この技法は、最初は主題が大きくて、ハイライトをイメージしやすい絵から挑戦してみると良いと思います。

マスキングによるハイライト

マスキング液という特殊な液を使うことで、細かいハイライトを入れることが可能です。

この液を塗って、乾かしてからその上に水彩絵の具を塗っても、マスキング液には色がつきません。

波の光の表現など、細かいハイライトが必要な時は、このマスキング液を使うと便利です。

その他の方法

その他にも、濡れた綿棒や布で色を取り除く方法や、消ゴムをかけてハイライトを作る方法もあります。

いずれも水彩というやわらかな絵の具だからこそできるハイライトの技法です。

スクラッチと言ってカッターで削る方法もありますが、修正がききにくいので初心者には勧められません。

これらの方法は、白地を残すやり方や、マスキング液を使うやり方と違い、後からやれるので気軽な気持ちで制作を行えます。(スクラッチは別)

ちなみに私は、ガッシュ(不透明水彩)を使ってハイライトのさらに一番明るい部分に白をのせます。

完全な透明水彩主義の画家は、白を使うことを好みませんが、私は、初心者の方には使えるものは何でも使おうと指導しています。

 

水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎テクニックその4 輪郭線による水彩表現。

輪郭線とはなんだか分かりますか?

顔の輪郭なんて言いますよね。つまりは、形を作る外枠の事です。

この輪郭線を水彩でうまく表現できれば、プロにまた1歩近づくことができます。

ハードエッジ

ハードエッジとは、くっきりした輪郭線の事を言います。

水を含んだ筆で絵の具を溶き、さっと色を塗ると色水が用紙の上に溜まります。

これをそのままにして乾いたとき、くっきりと硬い輪郭が浮かび上がります。

これを、ハードエッジと呼びます。

ハードエッジは、風景画においては近景の花や草などを描くときに用いると効果的です。

遠近法でも近くのものはくっきりと見え、遠くのものはぼやけて見えるからです。

ソフトエッジ

ソフトエッジは、ハードエッジの逆で、輪郭線をぼやかして柔らかい輪郭に仕上げたものを言います。

やり方は簡単で、くっきりとした輪郭線が乾く前にティッシュで軽く拭き取ったり、乾いたあとでも輪郭に濡れた筆を入れるなどしてボカすだけでオッケーです。

この技法は、風景画では遠景に使われます。

2つを組み合わせる

風景画の場合、手前と奥とでハードエッジとソフトエッジを使い分けましたが、この二つはどのような水彩画でも必ず組み合わせて使います。

例えば、静物画であれば、主題となるモチーフの輪郭を強く描き、他をピンぼけさせることでより魅力的に仕上がるし、人物画、肖像画においても強調したいところにハードエッジを使用します。

 

水彩画|初心者必見!水彩技法の基礎テクニックその5 にじみについて。

初心者の方でこんな経験はありませんか?

水彩画を描いていて、前の色がかわくまえに次の色をのせたら、その色が乾いていない色と融合して広がっていき、「あっ!あっ!ヤバイ!」と焦ったことはありませんか?

この現象、望んでいない結果としておこった時は、単なる失敗ですが、意図的に行うことをにじみと呼びます。

にじみは、花を表現したり、夜景の明かりを表現したりと色々な事に使えます。

にじみは、水の量が多いほど大きく広がる(バックラン)という現象を使用した技法です。

水彩で抽象絵画を描く場合にも、背景に彩りを加えてくれる事でしょう。

 

まとめ

今回の講義では、5つの水彩画の基本の話をしました。

下絵、ウェットオンドライ、ハイライトのテクニック、輪郭線による水彩表現、にじみ、の5つです。

どれも初心者がプロのようになる為には必要な技法ですが、その中でも特に輪郭線によるハードエッジとソフトエッジの使い方に私は重きを置いています。

デッサンにおいても、写真においても、ピントを合わせたり、ボカしたりする技術は最も重要なものです。

それは、水彩でも同じです。

ボクシングの世界では、「左を制するものは世界を制する!」という格言がありますが、私の中の絵画の世界では、「輪郭線を制するものは絵画を制する!」と言いたいくらい輪郭線をマスターすることに重点を置いています。

どうしても絵がうまくならなかった人が、私の指導で輪郭線をマスターして、下手を抜け出したと喜びの声をいつも頂きます。

興味を持った方や質問がある方は気軽にメールくだされば時間を見つけて目を通します。

では、また次回お会いしましょう。

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