水彩画技法|川のある風景画の描き方を初心者にも分かりやすく解説します!

水彩画家のすなおです、

「あなたはーもぅー忘れたかしらー」

これは神田川です。

「はーるのーうらーらーのー」

これは隅田川です。

川ってよく歌の歌詞に使われたり、短歌や俳句、詩で読まれたりします。

それだけ、川には人の心を動かす何か不思議な魅力が秘められているのでしょう。

水彩画家も川を主題とした絵を描く人は多く存在します。

それだけ、風景画の主題として魅力的な川ですが、描き方を間違えると残念な事になってしまいます。

そこで、今回は川の描き方についてお話をしたいと思います。

では、早速参りましょう。

水彩風景画|川の描き方その1縦か横かの構図を決める!

※写真はすなおが縦の構図で描いた水彩画

 

川を描く上でまず考える事があります。

それは、縦描きの構図にするのか、横描きの構図にするのかを決めることです。

自分で川を見た感覚で決めてもらって構わないのですが、参考までに私の川の構図の決め方を紹介します。

縦描きの構図の例

上から下に向かって川の水が流れている場合、縦書きにした方がうまくおさまる事が多いです。

上から流れてくる川の水は、階段上に段差が付いてあるので、遠近法も考えて縦描きにした方が見栄えが良いです。

横描きの構図の例

横描きの構図の場合、段差があるものよりも、雄大さを見せる事を主に考えます。

また、住宅地にある鋪装された川を描く場合も、横描きにして描くとほのぼのとした演出が期待できます。

 

水彩風景画|川の描き方その2縦構図の川の描き方

縦構図の川の描き方を紹介します。

田舎などの風景に存在する川は、多少人の手が加わっていたとしても、ほぼ自然な形そのままです。

自然界のものは、規則的な形をしておらず、川も不規則な形をしています。

特に、高いところから下に向かって流れる川は川底を削りながらできているため、階段のような段差ができて、大抵ジグザグな形をしています。

水が流れていると川底を想像しにくいかも知れませんが、上から下に流れる川は、ほとんどが階段状の段差で構成されています。

この事を理解した上で、たとえ川底が見えなくても階段状に描くとうまくいきます。

 

水彩風景画|川の描き方その3横構図の川の描き方!

横構図の川の場合、段差がない川がほとんどになります。

この場合、気を付けるポイントは川自体の遠近法です。

川の水の色が、遠いところでは少し濃いめに、近いところでは淡く見えることでしょう。

この法則に合わせて仕上げれば、横の川の構図はうまくいきます。

水彩風景画|川の描き方その4川縁の表現が重要!

縦構図でも、横構図でも、川の縁取りをうまく描けるかで見せ方の魅力が変わってきます。

草が均等にならないように変化をつけながら川の縁取りをするように描くとうまく仕上がります。

水自体実態の無いものなので、こうした形のある草や岩などの縁取りがアクセントになるのです。

また、川縁はうまく水との接点に段差をつけないと風景画として違和感が生じます。

川縁は、必ず水よりも上に存在します。

その事を意識して描くようにしましょう。

水彩風景画|川の描き方その5補整された川の描き方

町中などの川の場合、川縁は綺麗に補整されている場合があります。

急な大雨による水害を防ぐために高めの堤防が作られています。

このような川を魅力的に描く方法があります。

それは、橋がかかったところをテーマに描くことです。

補整されていれば、必ず橋があります。

橋はとても絵になります。

川を引き立ててくれる場合もあれば、橋そのものが主題になることもあります。

いずれにしろ、魅力的なモチーフであることに変わりありません。

水彩風景画|川の描き方その6 木をうまく使う!

川と一緒に柳の木がうつっているだけで絵になると思いませんか?

川は、基本低いところに存在します。

木は川縁と同じで必ず川よりも高いところに存在します。

川の絵に、木の高さが加わるととてもバランスが良くなり見ごたえがあります。

このように、低い位置に存在する主題と対になるものを描くことで、かえって引き立たせることができるのです。

水彩風景画|川の描き方その7 岩や杭でアクセントをつける。

山の清流なんかは岩が良いアクセントになります。

日本庭園の枯山水でも、岩がポイントになっています。

川の流れに合わせて岩を描くと動きが出てうまく仕上がります。

このとき注意しなければいけないのは、見たままの岩を描くのではなく、大きすぎる岩を絵の中で削ったり、岩の配置を自分で考えて絵になるように動かす必要があります。

川の中に見られる杭も色々と物語を想像させるよいモチーフです。

杭も、自分でバランスを考えて配置をすることが必要です。

岩にしても杭にしても、ごく稀にそのままでも絵になるバランスの時がありますが、滅多に無いと考えた方がよいでしょう。

水彩風景画|川の描き方実践編!

では、次は実践編といきましょう。

下の写真を見てください。

この写真をもとに、実際に構図を作ってみましょう。

まず、先ほど説明したように水を階段状に捉えます。

そして、その周りに岩を配置します。

植物は最後に足します。

最初に土台となる形状を把握することが川のある風景を描くコツです。

形状を把握する前に植物などの小物に意識を向けると、それに振り回されて

デッサンが狂ってしまうのできをつけましょう。

水彩風景画|川の描き方実践編!構図を作ってみよう!

先程の構図のやり方を真似して、今度は自分で構図を作ってみましょう。

下の写真を見て実際に構図を作ってみてください。

所要時間15分

できましたでしょうか?

それでは私の構図の作成例と照らし合わせて答え合わせしていきましょう。

まず、水を階段状に捉えてみましょう。

その周りに岩を足してみましょう。

いかがでしたでしょうか?
皆さんはどのような構図が出来上がったでしょうか?

植物が無い分組み立てやすかったのでは無いかと思います。

添削希望する方は写メで送って下されば時間のあるときに返信いたします。

※あまりメールが多いときや、似たような内容が多いときは不特定多数の方に分かるようにブログの中で答えます。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

私は埼玉に住んでいますが、秩父長瀞なんかはとても絵になるところです。

年に数回行く長野県の自然の川もとても絵になります。

そういった風光明媚なところでなくても、近所を見渡せば意外と面白くて絵になる川が存在します。

そういう川を見つけて描くのも面白いかもしれません。

そのときは是非、今回の川の描き方を参考にしてください。

ではまた、お会いしましょう。

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