水彩画技法|ペンと筆で油絵に負けないリアルさを出す方法を教えます。

 

こんにちは、水彩画家のすなおです。

水彩画と言えば、淡く優しいタッチを思い描きますが、水彩でも重く見ごたえのある油絵に負けない絵を描くことが可能です。

いつもは淡く繊細な風景画の描き方の解説をしていますが、私は「犬」をテーマに肖像画を描いています。

肖像画は、淡いタッチだと見ごたえがなく、説得力にかけます。

そのため、肖像画は一般的に油絵やアクリル画で描かれる事が多いです。

ところが、前述したように、水彩でも重く見ごたえのある油絵に負けない表現ができます。

プロの犬の肖像画家として活躍する、すなおが、油絵に負けない水彩画の描き方を実際の制作手順に合わせてお伝えしていきたいと思います。

では、早速参りましょう。

水彩画をリアルに仕上げるには?

まず、こちらを御覧ください。

論より証拠として見て頂きたいのですが、この靴の静物画、油絵のようにリアルでしょう?

どのようにすればこのようなリアルな表現が水彩画でできるのか知りたくありませんか?

1つずつ順を追って説明していきたいと思います。

リアルな水彩画は下描きが命!

風景画を描くときは、下描きを軽く行うと解説しましたが、リアルな水彩画を描こうと思ったら、細かいところまで下描きを行うことが必要となります。

正確な下描きの仕方は、一般的な方法なのですが、対象物の写真を撮ってそれをコピーし、8分割の方眼を描きます。

一方、絵を描く紙にも同じように8分割の方眼を描きます。

あとは、その升目に合わせて対象物を紙に写し取っていけば正確な下描きができるのです。

リアルな水彩画はペン入れが命!

下描きがなぜ大事かと言えば、外形がしっかりと取れていないとリアルに仕上がらないからです。

しっかりと下描きをしたなら、今度はペン入れを行います。

このペン入れも下描きと負けない位重要です。

まず、実際の犬の肖像画のペン入れを見てみましょう。

写真を見て頂くと分かると思いますが、かなり細かく繊細な表現だと言うことが分かります。

この、細かいというのがポイントです。

この、ペン入れの段階で、くっきりと線を描いてしまうと、水彩絵の具の場合、ペンの濃さに負けてしまいます。

薄く、柔らかく、なるべく輪郭を線で描かず、かけ編みで表現するようにします。

私が使用しているおすすめのペンについての記事投稿↓

水彩画道具|水彩と相性の良いペンを初心者にも分かりやすく解説します。

リアルな水彩画は白を使う!

水彩画は、基本、絵の具の白を使いません。

ところが、リアル水彩画の場合は白、もしくはクリーム色を使用します。

どうやって使うかと言うと、

※写真は白ではなくジョーンブリアン【クリーム色】

こうして、白をペン入れした上に塗り重ねます。

こうすることで、ペンによる下描きがぼやけます。

このぼやけたところに色を薄く塗り重ねていくことで、重みのある表現が可能となります。

結論、水彩画も重ね塗りでリアルに仕上がる!

リアルな油絵やアクリル画は、乾いた下地に何層も色を重ねることで重みのある表現を可能としています。

透明水彩も、乾いた絵の具の上ならどんどん重ね塗りが可能です。

注意したいのが、色は重ねても精々3色が限度だと言うことを覚えておいてください。

その原則を踏まえて薄く塗り重ねていきます。

すなおの実際の犬の肖像画より学ぶ

では、すなおの実際の犬の肖像画を見て見ましょう。

まずはこちらの肖像画。

耳の細かいところまで描きこまれているのが分かると思います。

このようなリアルな表現は、下地にペン入れがあるから可能なのです。

ペン入れの下地がくっきりと見えてしまうと安っぽい表現になるため、極力ペン入れは薄く繊細に仕上げ、1度白かクリームで塗りつぶしてから着彩していきます。

白を塗っても、ペンの線がうっすら見えるので、それをガイドラインとして色を塗ることで、毛の1本1本まで繊細に描き出す事ができます。

こちらは猫の肖像画。

猫は模様が細かいので犬よりも作画が難しく、料金を割り増しする画家もいるくらいです。

そんな猫の複雑な模様も、すなおの作画法によってわりと簡単に描けるようになります。

この場合、細かく薄くペン入れした後、猫の色に合わせてクリーム色でペン画を塗りつぶしています。

その上から猫の毛の色を薄く重ねて仕上げています。

こちらのビーグルの絵は、あえてペン画を引き立たせるように仕上げました。

時と場合によっては、ペンの感じを残した方が見た目が良い場合があります。

このビーグルはそんな例で、お腹の黒い模様が引き立って見えた方が良いと判断して白で塗りつぶさずに仕上げました。

どちらにしても、下描きとペン入れをしっかりとやっていたらこのようにカッコよく仕上がるのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

この肖像画の描き方は、少し話を聞いただけではなかなか理解が難しい事と思います。

それもそのはず、

世の中に料理の本が沢山出ているのに、本を読んだからと言ってプロの料理人になれないのと同じです。

私は犬の肖像画家としてお金をもらうレベルになるまで何度も試行錯誤を重ねてこの描き方をマスターしました。

もし、実際に描いてみて疑問に思ったことや詳しく知りたいことなどあればメール下さい。

よろしくお願いします。

すなお

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です