水彩画技法|風景画は、ペンデッサンをマスターすることで劇的に上達する。

透明水彩を愛する画家すなおです。

画家は、四季の変化に対して敏感に反応します。

春には新芽を見つけ出し、冬には冬らしさの中に春を見つけたりします。

どの季節も好きですが、しいて一番好きな季節をあげるとするなら秋でしょうか。

芸術の秋と言うように、秋は不思議と絵を描く作業がはかどるものです。

さて、本日は水彩画の華、風景画をマスターしたい人にとっておきの上達法をご紹介します。

メモの用意はいいですか。それでは参りましょう。

水彩風景画を簡単にマスターするには?

水彩画を学びたい人のほとんどが、風景画を自由に描きたいという理由で習い始めます。

また、

社会人として勤めていたり家庭を持ったりと色々制約がある人が、気軽に初められるからという理由で学ぶ場合が多いです。

こういった考え方は、はっきり言って正しいです。

水彩風景画のメリットは、なんと言っても気軽に学べ、すぐにマスターできるところにあります。

油絵やアクリル画は、ちょっとした知識が必要ですが、水彩画は覚えることが少なく、初心者が取り組むには最適の画材と言えます。

そんな気軽に学べる水彩風景画ですが、ちょっとしたコツをつかむだけで簡単に上達します。

そのコツとは、下絵をペンで描く事です。

ペンで下絵を描くことで、筆による細密表現をしなくてよくなります。

仕上がりが早い上に見た目も良いのです。

水彩風景画をマスターするには、ペンによるデッサンをマスターする事がポイントとなります。

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水彩技法|風景画は質感と影をペンで捉えると驚くほど上手くなる!とっておきの上達法を紹介!

筆による細密表現は初心者には難しい!

鉛筆の下描きの上に絵の具をのせた場合、細かい線が見えなくなります。

せっかく描いた下絵なのに!と困った経験がある人は多いのではないでしょうか?

プロの水彩画家ともなると、筆だけでデッサンができます。

なので、鉛筆で描いた下絵の上に色をのせて、線が見えなくなっても平気なのです。

よく、水彩画の技法書を読んでいると、鉛筆の下絵の上に、いきなり上手に色を塗った写真が載っていますが、あれはこういうことなのです。

筆だけでデッサンができているからいきなり上手に色が塗れているのです。

ところが、初心者は筆だけでデッサンなどとてもできません。

下描きの線を頼りにして色を塗らないと、すぐに外形が崩れてしまいます。

下描きをペンで描く事によって、この問題は解決しますのでご安心ください。

以上の事から水彩風景画にはペンによる下描きが最適だということが分かります。

水彩風景画のための下描き(実践編)

水彩風景画の下描きは、ペンで仕上げることが望ましいことが分かりました。

では、実際にどのように描けばよいのかを解説していきます。

簡単に言えば、ペンで風景デッサンをすれば良いのです。

ペンのデッサンは、鉛筆のデッサンとは違います。

何がどう違うかと言えば、鉛筆によるデッサンはきめ細かくて描写が正確なのに対し、ペンデッサンは仕上がりが粗めです。

この、粗めというところがポイントです。

粗めだからこそ、色を上から塗ることで下地を生かした表現が可能となるのです。

絵画において、下地の事をマチエールと言いますが、マチエールは一般的に完璧に仕上げません。

上から絵の具を被せることで完成させるように作るのがポイントです。

よって、ペンによる粗めのデッサンは、水彩風景画には最適なマチエールなのです。

では、そのペンによるデッサンの描き方を見てみましょう。

まず鉛筆による下描きをします。

ペンで仕上げる事を考えて外形だけとれていれば問題ありません。

あまり描き込むと時間をとられるので、気楽に形だけをとるようにしましょう。

次に、ペン入れを行います。

写真を見てお分かりのように、きっちりとデッサンをせずに粗めに仕上げていくのがコツです。

透明水彩の良いところは、下の色が透けて見えるところにあります。

このペン入れをしっかりと完成した形で描いてしまえば、せっかくの透明水彩の特色が生かせません。

完成

これが、水彩風景画の下地の完成デッサンです。

とてもシンプルな感じがするでしょう?

しかし、これで良いのです。

何でも完璧にやろうとする人は、デッサンも完璧にやりますが、描きこんだからといって良い絵になるわけではありません。

カッチリ描きすぎると、時間がかかり、1つの作品ばかりに取りかかる事になってしまいます。

写真の発達した現代では、写実的な絵画は一部を除いてあまり評価されにくい傾向にあります。

それに、写実的に描くのならば、水彩画である必要はありません。

油絵やアクリル画の方が向いているでしょう。

それでも写実的な絵を水彩で描きたいという方はこちらの記事を参考にして下さい。

水彩画技法|ペンと筆で油絵に負けないリアルさを出す方法を教えます。

すなおの水彩風景画ペンデッサン公開

では、他のすなおのペンデッサンを紹介します。

田舎の町並みを描いたものです。

アニメなどで使われる遠近法ですが、絵画の場合、定規など使わずに思うがまま、見たままに描きます。

なので、きっちりした性格の人には歪みが耐えられなく思うかも知れません(笑)

この、歪みこそが絵画の味だということを、町並みをフリーハンドで描くことで覚えて頂ければと思います。

ちなみに、巨匠と呼ばれる画家達のデッサンや遠近法が正確かと言われると、実は正確ではない場合が多いです。

それは、あえて稚拙に描くことで絵画としての温かみや魅力を引き立てているからです。

※最低限の遠近法は必要ですよ。

これは、丘の上に建物がある風景のペンデッサンです。

主題である丘の上の建物を、最低限の二点透視法で描いたら、あとは周りの木を雑に仕上げます。

周りの木を雑に仕上げることで、かえって見せたい主題の建物が目立つのです。

適当に描かれた木々を見てください(笑)
丸の固まりに棒が刺さってるみたいなシンプルな仕上げなのが分かると思います。

後から色を塗ることを考えたらこれで良いのです。

美大を受験するような惚れ惚れするデッサンをマスターする必要は無いのです。

風景画ペンデッサンはむしろ省く事を考えて描くので、誰でもマスターが早いのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

デッサンに自信の無い方も、私の風景画のためのペンデッサンを見たら、何だか描けそうな気持ちになったのでは無いでしょうか?

すなおの風景画は、誰にも真似できなさそうで、誰にも真似できます(笑)

使用しているペンの記事はこちら

水彩画道具|水彩と相性の良いペンを初心者にも分かりやすく解説します。

正しいやり方と知識を持って練習すれば、あっという間に水彩風景画をマスターすることができます。

興味を持ったかたは気軽にメールでもくださいね。

すなお

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