水彩画|風景画の近景の描き方を初心者にも分かりやすく解説します。

水彩画家のすなおです。

遠く離れたところではぼやけて見えるものでも、間近でみると見えなかったところまではっきりと見えます。

余程視力が良い人は別ですが、基本的に遠いところのものはぼやけて見え、近くのものほどはっきりと目にうつります。

この法則は風景画の全てに当てはまるものです。

この事から、風景画で近くのものを描くとき、ぼやけて描いてしまっては不自然だと言うことがわかります。

そんなこと当たり前だと思うかもしれませんが、

当たり前の事を文章にすることで認識が高まって間違いをおかさなくなります。

この法則に基づき、今回お話しする内容は、風景画の近景の描き方です。

知っていれば間違えない事を文字におこしましたので、具体例の写真を交えて初心者にも分かりやすく解説していきたいと思います。

では、早速参りましょう。

水彩画風景画|近景の描き方!

まず、私の水彩画を見て頂きます。

この風景画を見てあなたはどう思いましたでしょうか?

右奥の木に比べて左手前の木の描写が細かいことに気が付きましたでしょうか?

こちらの木は葉っぱまで1枚1枚丁寧に描いているのが分かります。

もしも、この手前にある木がぼやけて描かれていたとすればどうでしょうか?

おそらく、遠近感を感じない平べったい絵になっていたことでしょう。

近くのものははっきりと細かく描くことが近景をうまく描く基本だと言うことが分かったことと思います。

水彩風景画|近景の具体例!木のパターン。

では、風景画の中における近景のパターンをいくつか考えて見ましょう。

まず、先程の風景画にあったように木を近景に持ってきた場合です。

木をはっきり描くには、木の幹や細かい枝、葉っぱを目で認識できるように描くと良いでしょう。

葉っぱが目立つように描くには、葉っぱの外形がはっきりとわかるように描くことです。

シルエットのように描く事を意識しましょう。

水彩風景画|近景の具体例!花のパターン!

花畑の風景画を描こうと思ったら、近景の花はリアルに描く必要があります。

手前のものがはっきりしていると、後ろに続くものも見た人が頭の中で想像しやすいからです。

花は、1つ中心となるものを描いたなら同じようなパターンで次々と描き足していけば良いのです。

水彩風景画|近景の具体例!岩のパターン!

岩が近景にやってくる場合もあります。

岩の場合、ゴツゴツした質感を出すことが大事です。

岩は単調な形なのでなれないうちはリアルに描きにくいかも知れませんが、良く観察してみると、岩にコケが生えていたり、汚れていたり、光が当たって白く見えていたりと色々な変化があることに気付きます。

意外と岩を近景に持ってくるパターンもあるので描き方を覚えておきましょう。

水彩風景画|近景の具体例!人工物のパターン!

うまく言えないのですが、人工物とはようするに人間が作ったものの事です。

神社の燈籠とか、家の門構えとか、街灯とかポストとか、色々なものがこのパターンに当てはまります。

水彩風景画|近景の具体例!人のパターン!

人を近景に配置する場合もあります。

ただし、人間はあまりリアルに描くと目立つため、近景に持ってくる場合は工夫する必要があります。

例えば、顔を描かずにぼかして配置をすれば奥の景色に目が行きます。

顔が見えるとどうしても主役を食ってしまうので、後ろ向きに立たせる方法もあります。

正解は1つではないので色々試してみるのも面白いでしょう。

風景画の近景はやっぱり木や植物系が便利!

色々なパターンを紹介しましたが、近景として使いやすいのが、木や植物です。

街中だろうが、田舎だろうが、大体のところに木は存在します。

田舎の風景だと雑草やススキ等が近景によく使われます。

風景画がうまくいかないときは現実には存在しなくても想像で木や植物を描き足すとイメージ通りの絵に仕上がることがあります。

風景画の近景は、物語の入り口の役割をもつ!

1枚の絵の中にも物語があります。
見せたいものが主題であり、画家のテーマです。

そこを見せるために、絵に引き込む効果を表すのが近景です。

近景をうまく見せられる人は絵のテーマを見せるのが上手な人と言えます。

上記のパターンだけではなく、自分で面白い近景のパターンを見つけて見ましょう。

水彩風景画の近景パターンのテンプレ

これから風景画を学ぶ人のために水彩風景画の近景パターンのテンプレを作ってみました。

木を近景に持ってきた場合のテンプレ。

葉っぱを丁寧に描くのがポイントです。

花を近景に持ってきた場合のテンプレ!

バラでもコスモスでも、とにかく1つの花を丁寧に観察して描くことで近景が説得力をもちます。

岩の近景のテンプレ!

なるべく形に変化のある岩を用いた方が近景としては役割を果たします。

水彩風景画近景強化法!

近景をうまく描けるようになる手っ取り早い方法があります。

それは、デッサンをすることです。

デッサンといっても、風景全体のデッサンではなく、先程説明した近景パターンの個別のデッサンです。

近景は想像だけで描くと説得力に欠けます。

デッサンをすることで近景のパターンに説得力を与えることが可能です!

自分が納得するまでどんどんデッサンをしましょう!

終わりに

いかがでしたでしょうか?

近景は物語の入り口と言いましたが、映画でも、スピーチでも、漫画でも、人の心を捉えて引き込むのは出だしで決まります。

どんなに最後がよくても、最初に心を捉えなければダメなのです!

それだけ、近景とは風景画における役割が大きいと言えます。

おろそかにすることなくしっかりと近景パターンのデッサンを練習して素敵な物語のある風景画をマスターしましょう!

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