水彩画、技法用語解説!初心者にも分かりやすく徹底解説します。

こんにちは、水彩画家のすなおです。

先日、人気の塾の講師の方とお話をしました。

その方は、子供に勉強を教えるときに、いきなり「勉強しなさい!」とは言わず、何故勉強が必要なのか?どうなりたいのか?などとこと細かに勉強の大切さを話すのです。

不思議なことに、そのような話をしていると、生徒の方から自分のやりたいことを見つけ出し、そこに向かって頑張りたいから勉強したい、と自ら勉強を始めるそうです。

私も、人に絵を教えるときは一つ一つの技法を説明するとき、何故あなたにこの技法が必要なのか?という話をしています。

人は、どうしてこれをするのか?という意味が分からないまま学ぶことに不安を覚えるからです。

私は、絵の指導が日本一と呼ばれる方に絵を学んだため、人に絵を教えることが自然と得意になりました。

前置きはこれくらいにして、

今日は、水彩画技法用語の解説を行います。

なぜ、技法の勉強をすると思いますか?それは、知ることで試してみたくなるからです。興味関心こそが、上達の第一歩です。

知らないことを知る事で、どんどん水彩画にはまって頂ければと思います。

それでは授業へと参りましょう。

 

水彩画、技法用語解説!その1 ブロット技法

いきなり聞きなれない技法の話で、「ブロットとは何だろう?」と疑問に思う事と思います。

あえて聞いたこともない技法の話をすることで生徒に疑問を抱かせるのは私のいつものやり方ですのでなれてくださいね。

※今はスマホで自分から検索してくれるので、難しい話をいきなりできるようになりました。

ブロット技法とは、イギリスの有名な水彩画家が考案した風景描写の技法です。

その技法は、偶然性を利用したもので、紙に黒や茶などのインクをはねかけて、シミや汚点をつくり、それが乾かぬうちに他のもう一枚の紙を上から押し付けてこすります。

すると、

この紙には不思議な模様が表れます。

これをジーっと眺めて、想像力によって岩や木や小屋などに変えていき、風景画を描いて行くのです。

どうです?面白い技法でしょう?

このように、自由な発想ができる画家になってほしいと願っています。

人は言われた事をやるのは簡単です。

自頭を鍛えることを忘れないでほしいという願いをこめて、まずはブロット技法の解説をしました。

 

水彩画、技法用語解説!その2 線画

線画と言っても堅苦しく考える必要はありません。

皆さん漫画を読みますか?

私は読みます!それも古いやつではなくて最新のものです(笑)

少年漫画が好きで、ワンピースとか読んでいます。4皇の、、、と、話が脱線してしまいました(汗)

漫画も、線で表現しているため、立派な線画です。

古くは鳥獣戯画なんかも有名ですね。あれも大昔の人の漫画です。コマ割りがないだけです。

西洋画においては、あまり線を明確にしないことが多いです。

これは、

ルネサンス以降におこった輪郭線の否定によるものです。

私がデッサンを学んだときは、輪郭線をはっきり描かないように学びました。

写実的な表現にするには、線をくっきり描かない方がより自然だからです。

線を描く事で奥行きが無くなり、立体を感じられなくなってしまいます。

日本画は線を重視するため、基本、平面的な表現となります。

線画は、あっさりとした表現になる分、見る人にイマジネーションをわかす効果もあります。

現代では、線画を重視したアート表現は市民権を得たと言ってよいでしょう。

漫画のカラー扉絵なんかも水彩画として捉えて良いと思います。

※まぁ、デジタル彩色がほとんどですが、、、。

水彩画、技法用語解説!その3混色

混色とは何か?

混色とは、2つ以上の色を混ぜることです。

以前、都内の公園をジョギングしていた時、写生をしているおじいさんがいました。

池の回りを走る度に、その方の絵を覗きこんでいたのですが、一周、二周と回る度に、覗きこんだその方の絵はどんどん真っ黒になっていき、「う~ん?!」と、しまいには腕を抱えて唸っていました。

目上の方に横から口を出すのも失礼かと思い、様子を見ていたのですが、三周目からは取り返しのつかない状態になっていました。

二周目でアドバイスすべきだったと思ったものです。

さて、

何が言いたかったかというと、

水彩画は、基本3色以上混ぜてはいけないという原則があります。

これは、減法混色と言って、絵具は混ぜれば混ぜるほど色の純度が減って彩度が落ちるのです。

ようは、汚く黒に近付いていくわけですね。

減法混色に対して加法混色と呼ばれるものがあります。

これは、光の事です。

光は混ぜれば混ぜるほど明るくなり、最後は白になるのです。

水彩画の場合、絵具は光ではなく、物質なので、混色し過ぎると公園にいたおじいさんのように腕を組んで唸る結果となってしまいます。

 

水彩画、技法用語解説!その4 ウオッシュ

ウオッシュとは、水彩特有の技法です。
筆に水をたっぷりと含んで一気にサッと薄塗りするのがコツです。

透明水彩において、このウオッシュの技法は必須です。

何故なら、油絵や他の絵具では表現しにくい技法だからです。

ウオッシュには、単色で表現するものと、水によるグラデーションを作るものと、二色を使ったグラデーションのウオッシュがあります。

風景画では、空や水、海などの表現に使われます。

特に、夕焼けなどに力を発揮する技法です。

 

水彩画、技法用語解説!その5 ウェットインウェット

これも、水彩を代表する技法です。
ワンピースでいうルフィのゴムゴムのピストルのような技です。

ウェットインウェットは、紙を湿らせた状態で色をのせる技法です。

単色では水で濡らした紙の上に、水が乾く前に色をのせますが、その色が乾く前に他の色を置くこともできます。

この技法を使った代表的な作家が、いわさきちひろです。

あの、独特のにじんだ表現がウェットインウェットによるものです。

ウェットインウェットは、水彩だけの技法ではなく、水墨画にも使用される技法です。

山々や岩などの空気遠近法には、このウェットインウェットが墨によって描かれています。

水墨画の場合、たらしこみとも呼ばれ、俵屋宗達が考案したと言われています。

東西問わず、同じ技法が使われてきたなんて絵画も歴史を紐解くと面白いものです。

 

終わりに

今回も様々な技法を紹介しました。
これらの技法をただ集めるだけでなく、 少しずつ試してみて、自分が表現しやすい方法を選んで練習していく事が大切です。

ただし、

水彩において、ウオッシュとウェットインウェットは必ず使う基本です。

何事も基本があっての応用なので、まずはしっかり練習して見ましょう。

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