水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!

水彩画家のすなおです。

突然ですが、常識って何でしょうか?

こうしなければならない、ああしなければならない。

世の中にはルールが存在します。

この、ルールや法律が無いと社会生活が成り立たないので、必要なものですが、
絵を描く事に対しては、あまり厳密なルールや法律はありません。

公募に出す場合は規定のルールがありますが、自分のスタイルを生み出すためには何をしてもいいのです。

これ!と決めつけてしまっては新しい絵画のスタイルは見つかりません。それは、水彩画の世界でも同じです。

例えば、学校の美術の授業や絵画教室で絵を習ったとします。

その技法が絶対と思って、それ以上なにもしなければ、あなたは画家としての進歩が止まってしまいます。

もちろん、

1発で自分にあった画材や技法に巡り会えればそれにこしたことは無いのですが、洋画の良いところは、何をしてもサインを最後に横に書けばOKの世界と言われています。

中にはぬいぐるみに絵の具をつけて描くプロの画家だっているくらいですから、世の中広いと思いませんか?

では、今回は

水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!

と題して記事を書いていきます。

常識に凝り固まっている絵描き初心者のカタイ頭を打ち割って、目からウロコの体験をしていただければと思います。

 

それでははじまりはじまり~!

水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!その1 色鉛筆を使う。

はっきり言い切ります。

色鉛筆ほど水彩画と相性の良い画材はありません。

私がまた、九州の田舎の絵画教室に通っていた頃、筆使いになれていないためか、筆での細かい描写が苦手な生徒さんがいました。

その生徒に対して、絵画教室の先生は、細部を必死に筆で描くように指導していました。

その指導の努力もむなしく、その生徒は最後まで細かい表現を筆で描く事ができず、最後には暗い顔をして教室から去っていきました。

先生は、ちょっと頑固なところがあり、自分の指導が筆だけを使用するスタイルだったため、その水彩画技法を生徒に強要するところがありました。

私は、その授業風景をみてとても疑問に思いました。

その生徒は、あまり筆使いはうまくないものの、デッサンはそこそこできる人でした。

それならば、筆での指導に固執せず、なぜ細部を色鉛筆のように使いなれた画材で仕上げてみては?とアドバイスできなかったのかと不思議でした。

確かに、筆による技術があがればそれにこした事は無いのですが、長い目で見れば今を嫌になって水彩画から離れるよりも、もっと柔軟に切り替えて考えれば良かったのではないかと思ったものです。

人は、大人になるにつれ膨大な知識や情報を取捨選択し、そのなかで残ったものこそ絶対だと思うようになります。

しかし、

その絶対はその人のみにたいする絶対であって、他人に当てはまるとは限らないわけです。

常識というのは、常に疑ってかからねば自分のスタイルにたどり着くことはできません。

前置きが長くなりましたが、水彩画にとって色鉛筆はとても相性の良い画材です。

先に話をした生徒さんのように、筆で細部を塗るのが苦手な人は結構います。

デッサンはできるのに筆になるとなぜ描けないのか?

それは、単純に道具が違うからです。

鉛筆と筆は全く別の道具です。

しかし、色鉛筆は色が着いた鉛筆です。
筆で描いた稚拙な部分をデッサンをやる要領で補助するように色をのせれば、ぐっと引き締まった質感や色が出せるようになります。

筆で仕上げるのが苦手な人は、思いきって先を尖らせた色鉛筆で細部を仕上げてしまえばいいのです。

筆が苦手だという人の悩みは、意外とこの、尖った色鉛筆一つで問題解決してしまいます。

騙されたと思って試してみてください。

水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!その2 ペンを使う。

ライン&ウオッシュという水彩画の技法をご存じでしょうか?

これは、直訳すると(線画と薄塗り)になります。

読んで字のごとく、ペンで線画を描いて、その上に水彩絵の具を薄塗りする技法です。

水彩絵の具が確立する以前の17世紀から使われている水彩技法で、とても歴史の古いテクニックです。

漫画のカラーの扉絵なんかもライン&ウオッシュと読んでいいのではないでしょうか?

※もっとも、最近の漫画はほとんどデジタルペイントが主ですが、、、。

一般的なライン&ウオッシュは、線を生かすために水彩絵の具を薄塗りしますが、これも常識にとらわれることなく色々と試すと面白いです。

私の場合、ライン(線画)をものすごく細かく繊細に描きます。

そして、

その上に、水彩絵の具を少し濃い目に重ね塗りします。

そうすると、ラインがボヤけて面白い表現になるのです。

これが、下地のラインが鉛筆だと重ね塗りで消えてしまいますが、ペンだとラインがうっすらと残るのです。

そのため、

このラインをガイドとして細かい彩色を行うことが可能なのです。

※写真参照、すなおの描くラインはものすごく細くて繊細です。

※写真参照、すなおのウオッシュは、ラインを隠すくらい重ね塗りします。

水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!その3 筆を使う。

筆を使うと言われれば、当たり前と思うかもしれません。ここでも常識を破った使い方をしていきます。

水彩画は、水彩専用の筆で描くもの、という考え方から変えていかなければなりません。

水彩筆で無くても活用できる便利な筆は何でも使っていきましょう。

例えば、油絵専用の筆。

とても毛先がカタイです(笑)この固さを利用します。

細かい表現をカタイ筆で鉛筆のようにサクサク描くこともできるし、スパッタリング(筆につけた絵の具を弾いて飛沫をかける技法)にも大活躍します。

書道の筆を使う方もいますね!
面相筆なんかも水彩画には良いですよ。
面相筆はわりと多くのプロの水彩画家が使用しています。

書道の筆は、水をたくさん含むので、何度も初心者が無理して使うことは無いでしょう。

中には、水鳥の羽を使用した高級書道筆を水彩画に使用するプロもいるそうです。

水鳥の羽は毛先から根本にかけてくにゃくにゃと腰がないため、余程の習練がないと使えないのだとか。

画家は、その使い辛さを利用して、偶然の生み出す線を楽しむのだそうです。

この発想こそが常識にとらわれない良い例だと思います。

水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!その4知識を使う。

水彩画と言えば、風景画で、繊細な薄いタッチで、ウェットインウェットで、エトセトラ、、、、。

これらは、水彩画における一般的にみんなが考える常識的な事です。

この考えを壊して色々な絵画の技法を取り入れることが大事です。

水彩画だから水彩画の勉強だけをすればいいわけではありません。

私の絵の先生は、油絵でもアクリルでも、水彩でも抽象画でも何でもできる先生でした。

だからこそ、何でも教えることができ、何でも応用のきく絵の描き方ができる方でした。

私は、透明水彩絵の具を使って、油絵に負けない重厚な絵を描きます。

水彩=軽くて淡いという常識をすでに破っています。

時と場合によっては油絵やアクリルでつかうナイフを使うこともあります。

何でもやってみることが大事ですね!

中には水彩画に向いていない技法もありますよ。それでも、向き不向きのギリギリを付いたところを攻めてみるのが自分のスタイルを生むきっかけとなって面白いのです。

まとめ

水彩画で自分のスタイルを生み出すためには、常識にとらわれない道具の使い方や技法の発想が必要になってくる。

色鉛筆やペンや筆は、あくまでもそうした柔軟な発想を手助けするものでしかない。

どうすれば、そのような柔軟な発想が出てくるのか?

それは、水彩画の技法だけでなく、あらゆる絵画の技法を学ぶことで生まれてくる。

以上、水彩画技法|色鉛筆、筆、ペン、常識破りな道具使用術入門!でした。

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