水彩風景画|見下ろす街の景色の描き方を初心者にも分かりやすく解説します。

こんにちは、水彩画家のすなおです。

私は、高いところから風景を眺めるのが好きです。

田舎から上京してはじめて東京タワーにのぼったときはとてもワクワクしました。

しばらくして、スカイツリーができたときも喜んでのぼりに行きました。

高いところから外を眺めると、いつもの風景がまるで違って見えるのが面白いのです。

山に登ったときも、下を覗きこむように眺めるととても爽快です。

さて、

本日は、高いところから眺めた街並みや景色の描き方を初心者にも分かりやすく解説したいと思います。

では、早速参りましょう。

水彩風景画|上からみた街並みの描き方

高いところから街並みを見ると、どのように目に写りますか?

きっと、遠いところほど建物が豆粒のように写っている事でしょう。

この、沢山並んだ小さな建物を描いてみましょうと言うと決まって、

「こんな小さな建物どうやって描けばいいか分からない!」

と、さじを投げます。

このように、小さな建物の描き方に悩む方は、きっちりと見たままを描こうとする人に多いです。

上からみた街並みの描き方は、まずはこの小さな建物をどのように描くのかを考えるところから始まります。

小さく見えるものは、なんとなく似せて描く

なんとなく、などと言うとずいぶんと抽象的な感じがしますが、以前も解説したように絵画の建物はフリーハンドで描きます。

建物を堅い物質として捉えず、柔らかい有機物のような気持ちで描くと、自然の木々とマッチした風景画が描けます。

これと同じです。

自然の場合、1本の木を描くときは、よく観察して描きます。

ところが、山を描く場合には、いちいち1本1本木を描いたりしません。

なんとなく木々に似せて描く事でしょう。

建物も、一軒家を主題に描くときは細かく観察して描きますが、遠くにみえる家なんて、ほとんど構造など分かりません。

だから、なんとなく家みたいに描けば良いのです。

すなおの水彩風景画の下描きより学ぶ

この下描きを見てください。

遠くに見える街並みなんかしっかり描いていない事が分かるでしょう?

でこぼこしたものが沢山並んでいるようになんとなく街っぽく描いています。

あまり風景をしっかりと見ていません。

そもそも、実際に目にうつる遠景の街並みも、ぼやけてうつるはずです。

いい意味で適当に描くことが正解です。

遠近法に惑わされてはいけない

建物を描く場合、遠近法が重視されますが、小さくみえる街並みに遠近法など使っていたら頭がパニックになることでしょう。

上から見下ろした小さな街並みを描く場合、遠くのものは小さく、近くのものは大きくみえる程度の遠近法を考えて描けば大丈夫です。

※ジブリの「耳を澄ませば」の中で、バロンは全く反対の事を言っていました。イバラードの世界では、遠近法は全く逆になるようです。どうでもいい余談でした(笑)

このように、基本的な事だけを頭に入れて描けば全く問題ないのです。

小さな対象物に、二点透視や三点透視法などは必要ありません。

小さな街並みは、屋根から描く

具体的に、小さな街並みをどのように描けば良いのか解説します。

写真のように、屋根を決めてから建物を描くとうまくいきます。

街並みは、屋根の横幅を描けば、あとは縦線を引くだけで建物っぽくなります。

これは、花畑を描くときにも同じことが言えます。

花を最初に描いてから、縦の茎を描くのです。

どうですか、花を楕円形に適当に描いて、その下に茎をつけただけなのに花畑みたいに見えるでしょう。

小さな対象物の集合体は、とにかく頭となる部分を先に描いてから肉付けしていくとうまく表現できるのです。

すなおの遠景風景画より学ぶ

では、すなおの実際の作品より学んでいきましょう。

これは、海の見える風景画です。

湾が特徴的な構図です。

セザンヌなんかがこういった湾にて囲む風景を得意とします。

囲みの構図は、人に安心感を与えると言われています。

こちらは、道がカーブを描きながら坂になっているため、奥行きのある風景画となっています。

デッサンしてまだ仕上げていませんが、これだけでも雰囲気のある絵柄となっています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

木を見て森を見ず、ということわざがあります。一つのものにとらわれずに全体を見よという意味です。

遠景の街並みを描くコツもまさにここにあります。

絵画は、多少下手に描いても、全体のバランスがうまくいったほうが完成度が高いのです。

そのことを頭にいれてキッチリ描くことをやめてみましょう。

小さい街並みを描く事はけして難しい事ではありません。

慣れてくれば適当に描けば良いことが分かるため、とても楽に感じることでしょう。

もともと人間の目が認識できる形の大きさには限界があります。

曖昧に仕上げれば仕上げるほど、より本物の景色へと近付くのです。

今日はここまで。

今回の内容で、何か疑問に思ったことや、わからないことがあったら遠慮なくメールでもください。

また次回お会いしましょう。

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